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田中沙紀さん、おめでとうございます!


田中沙紀さんが東海研修会で規定の成績を上げ、女流棋士2級の資格を得ました。田中さんは一旦女流棋士3級になり2年間女流棋士として活動しておりましたが、2年間で規定の成績を残せず、退会となり、それでも年齢制限までまだ時間があったので東海研修会で頑張っていました。

写真は去年の社団戦(交流戦)で文化の旅企画チームで出場いただいた時の田中さん(向かって右、こちら向き女性)。

田中沙紀さん


田中さんが棋心の最強研という研究会に来てくれた時の打ち上げの席で、アマにもどったので社団戦に出てみたい、と言っていたのでうちのチームで出場いただきました。

でも女流棋士に戻れて本当に良かったです。私個人も応援していただけに本当に嬉しいです!

これからも応援し続けます!頑張ってください!



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平日の研究会、水曜研を始めるにあたって -これが伝説のマンデー研だ!-

いやー、すみません、またもブログ書かないで放置状態でした。去年の9月以来のブログ更新です。前回の記事は小学生名人に成った村松勇亮くんストーリーのまだまだ途中って感じでした。その続きも必ず書きますが、今回は直近の話題として棋心で久しぶりに平日の研究会を開催することになりましたので、その前身であるマンデー研を紹介して、水曜研の設立趣旨等を紹介させていただきたいと思います。

このブログ記事には文化の旅企画HPの水曜研のページからジャンプしてきた方も多いと思いますが、まずはマンデー研の話をするのにHPと同じ写真になってしまいますが、以下に掲載です。

マンデー研

写っている人を紹介します。
まずは後列からですが、向かって一番左が私(石田)です。私は基本的に撮る人なので、自分がみんなと写っている写真は滅多にないのですが、この日は滋賀から遠征してきた皆さんの親御様方(この写真の撮影者)が、どうしても記念に私に入って欲しいというので一緒に写ることになりました。結果的には記念になって良かったです。
その隣の3名が滋賀県から遠征してきました文部科学大臣杯西日本代表の光泉中の3人です。そしてその右隣がマンデー研の小窪碧くんです。小窪くんは現在奨励会三段に昇段(2021.4.4)して、次回2021年10月から初の三段リーグを戦うことになっています。当時の小窪くんは奨励会の4級でした。そしてその右が山口裕誠くん(現奨励会初段)です。山口くんは当時は奨励会2級でした。
さてその右に女の子がいますが皆さん誰だかわかりますか??現在は女流棋士2級の内山あやちゃんです。当時は確か研修会にも入っていなかった頃だと思います。最後に後列右端が明治大学将棋部の山内梓くんです。マンデー研は発足当初、奨励会入会したばかりの山口くんと奨励会試験に落ちたばかりの小窪くん、そして私が二人のスパーリングパートナーとして呼んだ山内くんの3人で始まった研究会でした。
人の紹介を続けます。前列、私のすぐ前にいる女の子は光泉中メンバーの姉妹の方で将棋は指してなかったと思います。その一つ右隣がマンデー研の井出将太くん(現奨励会2級)です。その右隣が白田龍之介くん(現奨励会5級)で、その右は奨励会員ではないのでイニシャルで書きますがYRくん、その右が祝井優希くん(現奨励会2級)、その右(2列目右端)がKKくんです。
井出くん、白田くん、祝井くんの三人は今は奨励会でプロ棋士目指して頑張っていますが、当時はまだ奨励会入会しておりません。
最後に一番前の方に顔だけ写っている女の子二人で右側は半分くらい写っている子は光泉中の誰かの妹だったかと。左前側の女の子が実はこの交流戦のきっかけを作ってくれた女の子で、この女の子Mちゃんの従兄弟だったと思うのですが、髙橋健ちゃんという滋賀県の将棋の強い子がいて、その将棋仲間、同じ教室に通うメンバーが光泉中メンバーだったのです。ちなみにMちゃん従兄弟の髙橋健ちゃんは、何年か前の小学生名人戦で全国ベスト4でNHKにも出演、現在は関西奨励会員となっています。
滋賀県のこの教室の子供達みんな強い子ばかりなんですね~。このときの交流戦の対戦結果ですが、光泉中の3人に勝つことが出来たのは山口くんひとりだけでした。小窪くん(当時奨励会4級)でさえも1勝もできなかったのは驚きでした。今調べてみると光泉中は3年連続文部科学大臣杯の西日本代表でこの前年には全国優勝しているんですね~強い!

さて、ここまで書いてきて思ったのですが、マンデー研のメンバーみんな頑張ってます!この何年かで奨励会入会しても志半ばで挫折して奨励会を止めて行った人は何人もいますが、マンデー研出身メンバーではそれが一人もいないです。ぜひみんなプロ棋士になって欲しいな~と願っています。

そしてこのマンデー研の趣旨を受け継いだ研究会が水曜研で、奨励会入り~プロ棋士目指す子供たちが平日に切磋琢磨して棋力向上に励む場所・環境を提供しよう、ということで、水曜研をやることにしました。マンデー研ではもう既に有段高段者で1,2年後には奨励会入会することを希望する子を集めて鍛えていましたが、今回は将来有望な低学年の子でほぼほぼ初段程度の棋力の子も入れることにしました。今は藤井二冠の登場もあって、早い時点から将棋を始めて早く強くなる、いわゆる早熟の天才も多いですが、それも1,2年ほっとけばただの人になってしまいますし、今までそんな例をいくつか見たりしてきました。それと平日にやるっていうのもポイントになりますね。実はマンデー研発足のきっかけの経緯で、奨励会試験の合格、不合格を分けた要因、違いは何だ?という話があって、平日に(高いレベルで)将棋を指せる環境を持っている子は合格して、持っていない子は不合格だったという分析がありました。小4の小窪くんが奨励会試験落ちたときの話ですね。そんなこんなで水曜研を始めましたので、将来のプロ棋士を目指している子供たち(および親御様)はぜひ一度棋心にご相談いただければと思います。





2020将棋小学生名人 村松勇亮くんストーリー ~目標設定~

今日は村松くんと初めて会ったとき、2018年の社団戦初日の会場でしたけど、そのとき村松くんと彼のお母さんが一緒でしたが、二人にお話ししたことを書きます。

ちょっとその前に、今日は文章ばかりになりそうなので、それはちょっとブログとしては寂しいということで、村松くんの対局姿を撮った写真を探してみました。

s-村松君対局中

一番手前が村松くん。2019年の社団戦です。おお、そういえば、この頃眼鏡かけてなかったな。もう少し村松くんが中心で大きく映った写真がないか、探したのですが、なかなか見つからなかったのですね。こうなることが分かっていたら、彼を中心として写真を撮っておいたのですが、私はあくまで、自分のチームの写真ということで撮っていましたので仕方ないですね。NHK Eテレに私と一緒に村松くんが写った写真を要求されたのですが、それが無かったのも悲しかったです。自分はあんまり自分の写った写真を撮るのが好きでないので、仕方ない話ではありましたが。

さて、話は戻って、2018年6月末でしょうか、社団戦会場で村松くんとお母さんの2人と初めて会った時の会話です。

お母さん「この子(勇亮くん)は出来れば奨励会に入って、プロ棋士になりたいと思っているのですが、今4年生ですけど、それで初段ではちょっと遅すぎますよね?」

今でも私はこのときのことをよーく覚えていますが、お母さんの私への聞き方が、本当に恐る恐るで、親子ともども本当に遅すぎると思っているようでした。

でも私は以下のように答えました。実はこの回答は彼だけに行ったのではなく、日頃から他のプロ棋士になりたい子供達やその親御様から相談を受けたときに言っていることではありました。確かにもう1年早く言って欲しかった感がありましたが。。

「まず今初段だったらこの4年生の内に三段まで上がってくれ。自分がいろいろな子供を見て来たけど、奨励会に入るような子は初段、あるいは上級者位から1年位で三段に上がれるから。三段と言っているのは千駄ヶ谷の連盟道場の段位のこと。そこまで上がれれば、次の1年、5年生で四段、そして6年生で五段まで上がれれば、そこで奨励会試験を迎えることができます。6年生の夏に奨励会に入れれば、年齢的に奨励会に入る標準の早い方、そこで入会試験落ちても次の年、中学1年で奨励会に入れば、標準の遅い方。一番のポイントは4年生の内に千駄ヶ谷(連盟道場)で三段になること。」

ちょっと細かい言葉尻はちがうかもしれませんが、私が言ったのは、上記の通りです。
村松くん親子は本当に4年生(3年生の終わり)で初段ではプロを目指すのに遅すぎると思っていたようで、でも私からこの話、目標を聞いて、それに向かって邁進するようになりました。漠然と奨励会に入って、プロ棋士になって、と考えていても、直近やいくつかのマイルストーンがない五里霧中の中では正しい方向に進んでいけるわけがないです。

明日以降のブログでは私の言ったことの補足を少ししたいのと、目標に向かっての具体策、将棋を強くなるために村松くんがやっていったことや、私が彼のために整えた将棋環境等について書きたいと思います。目標だけ定めても具体策無しでは実現は不可能ですから。

それでは、今日はこの辺で。




テーマ : 将棋
ジャンル : ゲーム

2020将棋小学生名人 村松勇亮くんストーリー ~出会った頃~

昨日のEテレ、皆さん観ていただけましたかね?

決勝戦で相手の岡山県代表の白石くんですが、最後の方、村松くんの78飛成に対して58桂と合駒を打ちかけて、止めて駒台に桂馬を戻してしまった場面がありましたね。あそこではもう対局者二人にはこの将棋の結果はもう既に見えていて、白石くんも勝ちを確信していたし、村松くんも半分諦めというか、まあ王手を続けて詰まないけど、それがはっきりしたら投了するしかない、という感じだったでしょうか。ところが、白石くんは58桂と打てばはっきり詰まないのはわかっていたけど、止めてしまった。。そこが運命の分かれ目でしたね。

でも白石くんのその気持ち、よーく分ります。58桂と合駒を使ってしまうとハッキリ詰まないけど、村松くんが58桂馬に対して42金とか詰みを防ぎながら銀の入手を図ってくるのをちょっと気にした、というか、秒読みの中、一瞬そう見えてしまった、のだと思います。村松くんの王手ラッシュが来る前でしたら、おそらく白石くんは42金という詰みを一旦防ぐ(防いだように見える)手に対して、金と桂を持っているので、43桂、52玉、51金の詰みで勝ちと読んでいたはずです。それで、桂馬を合駒に使っては相手が受けたときに詰みが消えてしまうと瞬間思ったはずです。それで、打ちかけた58桂を駒台に戻してしまった。。。でも実際はその前の村松くんの王手で角を入手しているので、今度は43桂は打てないけど61金と打てば、52玉の一手に43角と打てば簡単な詰みで、それが一番簡明な勝ちでした。37玉は64角を見落としたというより軽視したのだと思います。64角と出られても46歩と合ゴマできるから詰みそうもない、と。しかし、同角、同玉に48竜と回られては、詰まないはずだった王様が詰むかもしれない状態になってしまった。。こうなったら秒読みの中、ここはドコ、小学生名人戦の決勝だったでしょ、もうあわわ状態で、落ち着いて正確な読みが出来ないパニック状態になってしまったと思います。勝負は大逆転、大とん死で村松小学生名人の誕生となりました。
村松くんはちょっと恥ずかしい将棋と言ってましたが、そんなことはない、双方全力を尽くした素晴らしい将棋だったと思います。

さて、すみません、昨日Eテレを見て、決勝戦の将棋のことを簡単にちょっと触れておこうかと思ったのですが、自分の悪い癖で、長くなりすぎてしまいました。今日のブログのお題目は出会った頃の話と、実はもう一つ目標設定にしていたのですが、目標設定の話は明日以降に書くことにします。

それで、村松くんと出会った頃の話ですが、まずは写真から。Eテレの放送でも似たような写真が使われて東京の団体戦に参加して、彼の将棋に対する取り組みも変わったという話になっていました。

s-社団戦村松くん

この写真は2018年の社団戦のときの写真です。私はこの社団戦に私の管轄チームとして4チーム出場させています。このチームは社団戦の中では1番下のクラス、7部で子供級位者チーム。
村松くんは、左から4番目、当時小学4年生で今と比べるとだいぶ小さい感じがします。そして一番左が高橋さんといって、昨日のEテレでも登場していましたが、静岡の方で、実は村松くんと知り合ったのは、この高橋さんの紹介で、静岡で社団戦に出たがっている将棋好きの子供がいるということで、初段ということでしたので、この7部のチーム、棋心ジュニアで参加することになりました。
高橋さんについては、いっぱいいろいろ紹介することもあり、そのうちこのブログにも登場すると思いますが、今日は村松くんの話ということで、ここまでの紹介にしておきましょう。

それにしてもこの写真は2018年だったか。そこで棋力初段の小学4年生がどうやって小学生名人に成ったのか。最大のポイントは、目標設定にあったと思います。その具体的内容につきましては、今日は長くなってしまいましたので、明日以降に書いていきます。皆さんお楽しみに~。







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今年の将棋小学生名人は教え子の村松勇亮くんでした!

今年の将棋小学生名人は、日本将棋連盟HPにて既報の通り、浜松市在住の小学6年生、村松勇亮くんでした。

実は村松くんは約2年半前から、ちょっと口幅ったい言い方になりますが、私に師事してくれていて、当時小4春頃で初段でしたけど、そこからよくぞ小学生名人になってくれました。また、その後に行われた奨励会入会試験でも見事合格!して、いよいよこの9月から活動の場を奨励会に移していくことになっています。

当たり前の話ですけど、その年の小学生名人は日本中でただ一人だけ。当然その指導者は日本中でただ一人だけ。その一人に自分が成れたということは、本当に嬉しいことですし、将棋指導者としてもたいへん名誉なことだと思っています。おそらく日本中の将棋指導者の方はたくさんいると思いますが、小学生名人の指導者に成れる方はほんの一部、というか、一生かかっても成れない人も多いのではないかと思います。

この村松くんが優勝した決勝大会準決勝以上は恒例によりNHKで行われて、Eテレで放映されるわけですが、その放送はもう明日の土曜日に迫っていて、9月12日(土)15時~17時のEテレです。皆さん、ぜひ村松くんの活躍を観てあげてください。もっとも本人は決勝ではあまりにもひどい将棋を指してしまい恥ずかしい、と申しておりました。あと1手自分の考えている手を相手が指したら投了しようと思っていたというくらいの大逆転だったみたいです。でも将棋は逆転のゲームですから、恥ずかしがることではなく、そこが見どころともいえると思います。皆さんも観戦を楽しんでください♪

さて、以下の写真は村松くんが、私と一緒に写真を撮りたいということで、わざわざ小学生名人戦の優勝トロフィー持参(二人の真ん中のバカでかいやつがメインのトロフィ、その他に2つありました)で棋心サロンに来てくれて、記念撮影した写真です。撮影したのは彼のお母さんです。私としても一生の記念になる1枚です。それにしても、村松くん、私のおかげで小学生名人に成れて、奨励会も入れてとか言ってくれて、なんて良い子なんだ~♪
(ちなみに撮影日は奨励会入会試験で見事合格の翌日でした。もし落ちていたらどうしていた、という話は笑い話になりました。)

s-村松くんと差し替え用

明日以降、この棋心日誌では、私が村松くんと初めて出会ってから、どのように彼を指導して、彼もどのように強くなっていったのか、また、小学生名人や奨励会入会の棋力とは?といったところを書いていく予定です。おそらく、プロ棋士になりたい、奨励会に入りたい子供さんや、それを応援する親御様方には参考になる話になると思います。
まずは、明日のEテレ観ましょう!

宜しくお願い致します。

※追記(2020.09.29):写真差し替えました♪こっちの方が良いからって村松くん本人から。なんて良い子なんだ~


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プロフィール

kigokoro2015

Author:kigokoro2015
囲碁・将棋の旅行企画や教室等をやっています。
平成26年度 社団戦に子供チームで新規参入!
府中囲碁将棋サロン 棋心 開設!
平成28年度 高田馬場将棋教室・道場 棋心 開設!
文化の旅企画・棋心 代表 石田克彦

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